男の子だけをお祝いするイメージの強い「こどもの日」ですが、一般的に女の子のお祝いはしないものなのでしょうか。
5月5日こどもの日は端午の節句でもあります。端午の節句は菖蒲の節句として、家の後継ぎとなる男の子の成長を祝う重要な行事でした。そのため5月5日は男の子が主役の日というイメージが持たれています。
実際のところはどうなのでしょうか。こどもの日は女の子には関係がないのでしょうか?そのあたりを詳しく解説いたします。
こどもの日は女の子もしっかりお祝いしましょう!
歴史的背景から見ても男の子のためのお祝いというイメージが強いこどもの日ですが、それはあくまでも「端午の節句」の話です。5月5日は端午の節句と同時に「こどもの日」でもあります。
こどもの日は男の子も女の子も関係無く一緒にお祝いをする日です。こどもの日は「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、母に感謝する。」とされており、言葉どおり「こどものための日」なのです。
引用:内閣府
こどもの日!女の子は鯉のぼりや兜は飾るの?
こどもの日に飾る定番のものといえば鯉のぼりや兜です。鯉のぼりも兜も男の子のイメージがあります。女の子だけの場合はこれらを飾る必要があるのか?と疑問を持つことでしょう。
結論として、鯉のぼりや兜を飾る風習があるのは端午の節句です。こどもの日に鯉のぼりや兜を飾る風習があるわけではありませんので、女の子だけの場合は鯉のぼりや兜を特段飾る必要はありません。
ですが女の子でも鯉のぼりや兜が好きという子もいます。現在では女の子用にかわいいピンク色の鯉のぼりなどが多数販売されていますので、飾りたい人は飾るのもよいでしょう。
しかし一方で女の子の場合は鯉のぼりや兜などを飾ると少し意味合いが変わってくるという意見もあります。そのため特にこだわりがなければ菖蒲湯(しょうぶゆ)に浸かったり、柏餅を食べたりして他のお祝いで済ますなどするとよいでしょう。
鯉のぼりや兜を飾る意味
鯉のぼりを飾る意味としては、家の後継ぎである男の子が鯉のように強くたくましくなってもらいたいという願いが込められています。
鯉は非常に強い生命力を持ち、急流・激流に逆らいどんどんさかのぼっていきます。
どのような環境でも強く生きることができ立派に出世するようにとの願いから、鯉のぼりが飾られるようになりました。
一方で兜を飾る風習は江戸時代の武家社会から生まれました。武将の頭を守る大切な「兜」は当時宝物でした。この宝物である「兜」がシンボルとして飾られるようになったのです。
どちらも男の子が前提で飾られるものですが、端午の節句として飾られるものですので「こどもの日」の直接的な関係はありません。
こどもの日に女の子へのプレゼントは何がいい?
こどもの日にはプレゼントをあげるなどするのもよいでしょう。端午の節句にちなんで女の子用にデザインされたかわいい鯉のぼりなどもあります。
例えばハローキティちゃん×鯉のぼりのコラボ商品は女の子向けプレゼントには最適です。
出典:amazon
またミッキーとドナルドダックのこいのぼり五月人形などもあります。
出典:amazon
このように女の子向けのかわいいコラボ商品などありますが、端午の節句とこどもの日は直接的にあまり関係ありませんので、鯉のぼりや兜など特にこだわる必要はありません。
こどもの日には何食べる?女の子向けご飯メニュー
こどもの日に食べられる定番のものといえば、関東では「柏餅(かしわもち)」関西では「ちまき」です。
柏の葉は子孫繁栄の意味があり、またちまきには厄払いなどの力があるとされています。いずれも端午の節句にちなんだ食べ物なので、こどもの日の食べ物というわけではありません。
そのほかにちらし寿司や手巻き寿司などもこどもの日にはよく食べられます。また特にこだわりがなくいつも通りという家庭もあります。
女の子向けのご飯メニューでしたらおすすめはお子さんと一緒につくる手作りのちらし寿司ケーキや手巻き寿司などです。
■手作りのちらし寿司ケーキ
出典:amazon
■手巻き寿司
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こどもの日のよい思い出にづくりになります。
こどもの日には菖蒲湯!でも女の子はどうするの?
こどもの日には湯船の中に菖蒲を入れ菖蒲湯をつくります。そして男の子がたくましく成長することを願いながらその湯に浸かります。端午の節句には邪気を払う効果があるとされる「菖蒲」を入れたお風呂に入る風習が昔からあります。
菖蒲は池や水辺に群生するサトイモ科の植物で、香りが強く葉につやがあるのが特徴です。男の子のすこやかな成長を願う「菖蒲湯」ですが、女の子の場合はどうなのでしょうか。実は菖蒲湯に浸かる風習も端午の節句からの由来であり、こちらもこどもの日とは関係がありません。
ですが、菖蒲湯にはちょっとした健康効果があることが知られています。菖蒲湯は血行促進や肩こり改善、冷え性改善などに効果が期待されていますので老若男女問わず、積極的に入ることをおすすめします。
まとめ
こどもの日は女の子も男の子も関係ありません。端午の節句とは別となりますので、しっかりとお子さんをお祝いしてあげましょう。