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クレジットカードの審査に落ちる理由

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政府による推進も後押しし、徐々に注目を集めつつあるクレジットカード。ポイント還元やコンシュルジュなどお得な特典やサービスも付き、とても便利なクレジットカードですが、所有するためには金融機関による審査に通過しなければなりません。
中々審査に通らない人もおり、その審査基準はとても気になるところです。
クレジットカードを発行する際、金融機関はその人の何を審査しているのか、詳しく解説いたします。



クレジットカードの審査基準は下がったのか?

昨今、クレジットカード会社や金融機関のホームページには「年収が少ない学生でも気軽にクレジットカードを持てる」という内容の広告をよく目にします。
この広告によって、金融機関が審査基準のハードルを下げ、誰にでも門戸を開けたイメージがあります。そしてそれにともないクレジットカードの発行枚数も増えていると思われましたが、クレジットカードの発行枚数を確認してみると、以外にも2009年から2018年まではほぼ横ばいで、それほど増加していないことが確認できます。

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出典:日本クレジット協会

これにより、審査基準が緩くなったと思われたのはイメージだけで、実は以前からそれほど審査基準は下がっていないことが伺えます。

しかしながら若年層向けゴールドカードなどで一部、年収や年齢の審査基準を引き下げるなどの対応をしているところもあります。

クレジットカードの審査基準はある程度推察できる

クレジットカード会社や金融機関ではそれぞれ独自の審査基準があり、詳しくは開示されていません。
しかし一般的に基準となる「落とされる理由」については、ある程度の推察がつきます。

一言で言えば「返済能力があるかをチェックするだけ」です。
参考:JCB

更に貸金業法の総量規制というルールに則って、借入額を大幅に超えていないかも確認します。
原則的に自分の年収の3分の1を超えていると総量規制に引っかかるため、落とされる確率が高まります。

クレジットカードを使用するということは一時的にお金を借りるということです。お金の貸し借りは信用ありきですので、信用がない状態と判断されれば落とされます。



クレジットカード発行の際におこなう2種類の審査

クレジットカード会社や金融機関がおこなう審査には2種類あります。それが「信用情報機関での審査」と「社内審査」です。

信用情報機関での審査

クレジットカード発行の際、最初に行う審査が信用情報機関への照会です。クレジットカード会社や金融機関が社内審査を実施する前に第三者機関である信用情報機関へ照会をかけ、その人の信用情報を確認します。具体的に現在のクレジットカードやローンでの支払状況、残高、他社からの借入状況などを調べ、ブラックリストに登録されていないかを確認します。
返済が滞っていて遅延を繰り返していたり、破産をしてしまったりした人などは、金融事故情報がある人としてブラックリストに登録されます。実際にブラックリストというリストがあるわけでなく、金融事故情報が登録されている状況のことを指します。

日本での信用情報機関は以下の3社。

・CIC(株式会社シー・アイ・シー)
・JICC(株式会社日本信用情報機構)
・全国銀行個人信用情報センター

信用情報機関での情報はクレジットカード会社や金融機関が共有する情報のため、会社によって審査基準が変わることはありません。クレジットカード発行の際に1社審査に通らないと、ほぼすべてのクレジットカード会社や金融機関の審査に通りづらいと言われるのは、これら信用情報機関でブラックリスト登録されている確率が高いためです。

この審査をクリアした場合は、次に社内審査を実施します。

社内審査

前者の信用情報機関での審査は基準が変わることはありませんが、社内審査は各会社によって独自の審査基準があります。そのため信用情報機関での審査をクリアしたあと、A社での審査は通ったけど、B社での審査は落ちた、ということもあります。
分かりづらいのがこちらの社内審査です。しかしこちらもある程度の推察はできますので、以下審査基準となっている項目をご紹介します。



社内審査での審査項目

社内審査では一般的に以下の項目が審査されています。

・返済能力の有無
・借金の有無
・現在の職業や勤続年数
・クレジットカードの利用歴

審査に落ちる理由1:返済能力の有無

クレジットカード会社や金融機関がもっとも重要視しているのが返済能力です。目安として月に10万円程度の収入があれば基準はクリアする確率が高くなります。

審査に落ちる理由2:借金の有無

社内審査では借金の残高も重要な審査対象になっています。しかし借金があるからといって、それが理由で落とされる確率は低いです。借金があると不利になることはありますが、返済能力があると認められれば審査を通過できます。
しかし仮に返済能力があると認められた場合でも、借金の総額が年収の3分の1以上ある人は、総量規制によって落とされる確率が高くなります。

審査に落ちる理由3:現在の職業や勤続年数

職種によって不利になることはあまりありませんが、勤続年数が短い場合は審査基準に影響してきます。勤続年数が短いと転職を繰り返していたり、一つの職場で長続きしていなかったり、という判断をされる場合もあります。そのため安定した収入がなく返済能力が低いと見られます。

審査に落ちる理由4:クレジットカードの利用歴

すでにクレジットカードの利用歴があり、遅延や滞納が無く支払いがおこなわれているか、も審査対象になります。
しっかりとした利用実績があれば審査に通りやすくなります。クレジットカードが初めてという人は信頼度が確認できないため、審査落ちする確率は高くなります。

クレジットカードの審査はこれらカード会社の社内審査と、前者信用情報機関でのダブルチェックでおこなわれます。

まとめ

クレジットカードは学生でも持てるため、審査には簡単に受かるイメージがありますが、審査が緩いというわけではありません。基準をしっかり満たしていないと審査に通ることはありませんので、金融事故を起こして信用を失わないように気をつけたいものです。

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